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四人の「受験」

その時は気づかないことなのですが、悲しい別れの後に幸せな出会いはありました。四人の子供との出会いは、その中でも最も幸福なものでした。ですから、年々多忙になる仕事の中で、この四人の「受験」は私にとっては再び、子供と向き合う貴重かつ嬉しい体験となりました。昨年春、結婚して一家の主となった長男は、今年二月長女の誕生で父親になりました。高校、大学、社会人という道を進むプロセスでどんどん独り立ちしていった感のある長男は、そのままどこか遠くへいってしまう存在のように思えましたが、結婚と子供の誕生をきっかけに交流がふえ、以前より身近になった印象があります。大阪在住の長男ですが、この春も、かつてお世話になったピアノの先生の「記念コンサート」に千葉まで来て、ショパンのスケルツォをそれなりに見事に弾いていきました。仕事も忙しいはずなのに野球クラブにも所属していて、ちょっとやりすぎと思うくらいに趣味を全うしているようです。