法制化以来バブル景気に乗って派遣会社が業績を伸ばした最初の景気の山は「景気拡大による人手不足の追い風」による需要拡大であり、バブル不況以後の第二の景気の山は「企業のリストラに伴う派遣先の常用社員との代替による追い風」による需要拡大という性質を持つ。その後1997年から1998年にかけての金融不安による不況、さらに、2001年のネットバブル不況などを経て今日に至っている。今の人材派遣業の景気拡大は2003年下期から続いているが、業界関係者の話を総合すると、相当の長期にわたって続くことが予想されている。製造業全体に元気が戻ってきているのが原因で、本物に近い姿で景気が回復していると予想するエコノミストも少なくない。景気に加え、労働者派遣法や有料職業紹介事業を規制する職業安定法の度重なる規制緩和の影響も無視できない。派遣先の産業界はバブル不況の教訓から直接雇用の労働者をできるだけ抑制し、有期契約の派遣を採用しがちである。ゆえに、あらゆるジャンルに精通した人材派遣会社の右肩上がりは当分の間続くといってよいだろう。