1972年、田中角栄元首相の列島改造論が起き、日本中の土地が値上がりし始め、私の所有していた土地も少しずつ上がり始めました。さらに追い風が吹きました。土地の近くに団地ができたため、道路が整備され、スーパーマーケットが建てられたのです。いつしか土地の値段は約7倍の2500万円になっていました。私は「うれしい」と思う反面、この異常な感覚に慣れてはいけないと思いました。不動産事業というのは、扱うお金の単位が大きいのです。
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小売業と比べたら、ゼロの数は5個も6個も違ってきます。現在、一戸建てとアパート合わせて200戸あります。そうすると、家賃だけで毎月数百万円の額になります。ましてや競売をやっていると、多額の現金を扱います。競売で落札したら現金で支払わなくてはならないからです。1000万円というお金を競売のたびに使っていると、だんだんそれが当たり前になってしまうのです。これはとても恐ろしいことです。そのためにも、昼の仕事が大切です。うちの仕事で言えば、お掃除に行ったり、お家賃をいただきに行くことです。