予防医学が病気を予防しているかどうかは、検診や人間ドックを毎年受けている人達が長生きであるならば意味があります。しかしそのような証拠はどこにもないのです。皮肉にもその逆の成績があります。北欧では住民に毎年健康診断をおこなっていますが、検診の結果について詳しい健康指導を受けたグループと指導を受けなかったグループで、どちらが長生きであるかを調べた成績があります。もちろん健康の指導を受けたグループの方がよい成績であると予測しての研究でしたが、結果は逆でした。
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なにも指導されなかったグループの方が長生きだったのです。肺ガンの検診についても同様のことがいわれています。胸部レントゲンと痰の細胞診を組み合わせた肺ガン検診は、肺ガンを早期に発見することにつながります。しかし、検診を受けた人達と検診を受けなかった人達の肺ガンの死亡数を比較すると、両者の死亡率に差がなかったのです。このように人間ドックでさまざまな病気が見つかり、このことが健康促進に寄与していると思い込んでいますが、その効果は疑問があるのです。医師は病気について詳しく知っていますが、医師が長生きだとする証拠はどこにもありません。