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パンツを定番にしたマニッシュな格好

特に、ビジネスを国際的なレベルで成功させている人たちだけに、近寄り難い威厳が身についている。骨格のはっきりとしたホリの深い顔立ち。地中海顔とよばれる、こっくりとしたテラコッタ色の肌。その男顔にまったく甘さはなく、黙っていれば叱られそうで怖いくらいだ。しかしひとたび感情がこもると、目は情熱的に輝き、おおらかな温かさがにじみでる。いつも、彼女たちに対する時、その雄々しい血の熱さに、こちらの胸もじんとなった。そしてこの卓越したエネルギーをもつ三人のイタリア女は、揃ってパンツを定番にしたマニッシュな格好をしているのだった。彼女たちの人一倍パワフルで熱い、燃える内面と、クールなパンツスタイルという外見とのバランスによって見事にそのおしゃれは際立っていた。早口で仕事の話をしていたかと思うと、桃のサラダを取りわけてくれながら、チラリと恋人のことを語るデパドバ夫人。シニョーデラロンキが十六歳になる長女を紹介してくれた時の、柔らかな母親の笑顔。初めてそのブティックでドナテッラを見た時、一介の客にすぎない私に、えもいわれぬ微笑みを返してくれた表情の美しさと、着ていた服の男っぽさとの絶妙な取り合わせに、どうしてもこの人を取材したいと思った。