国語とか英語といった文系科目なら違ってくる。たとえば英文和訳だ。英文和訳にも模範解答はあるが、あれはあくまでも解答の一例にすぎず、解答のパターンはきわめて多い。そして、同じ内容が書かれていれば、日本語としてのいい回しが巧みな方がいいに決まっている。その点てオリジナリティが評価される部分は多い、しかも、採点者も語学ないし文学の学者という文章の研究者なので、つくられた文章のオリジナリティに対する関心も高い。それでも、あまりにも斬新すぎる意訳では、キチンと英語を理解していないとハネられる可能性があり、不安が残るだろう。だから、英語でさえ、標準的な訳をべースにしておいた方が無難な面がある。まして文章に自信がなければなおさらである。それに引きかえ、数学などでは、オリジナリティを出しても、たとえそれで正答に到達したとしても、いくら努力しても、オーソドックスな方法と同じ評価しか受けない。まして、計算ミスで正答に至らないと全然点がもらえないので、リスクが大きすぎる。よほどの数学の天才で、即座にうまい方法を見つけだし、計算も正確で正答を出す自信でもないかぎり、パターンにのっとった方が、方法論としてのみならず、結果的にもトクなのだ。