このようなニキビに対して、一般的に「治療」というのはどのように行われているのでしょうか。さまざまな方法があるので、その目的別にざっと見ておきます。まず、性ホルモンの分泌によって毛穴がふさがる、あるいは皮脂分泌の充進に対して、レチノイド(レチノイン酸)を使った治療法があります。レチノイドは1982年に重症のニキビ治療薬として認められた薬剤ですが、その後アメリカの皮膚科医のあいたでシワ治療や肌の若返りなどに効果があることがわかり、アメリカでは1994年に正式にシワを伸ばす治療薬として認められました(日本では認められていません)。毛穴がふさがってしまって皮脂がなかなか排泄できない状態になっていたら、これをなんとかしなければ治癒に向かいません。そこで、イオウなどの角質溶解剤が使われることがあります。あるいは、メディカルエステではケミカルピールなどによって、ふさがった部分を取り除くことが行われます。赤くなっていたり、分泌液が出ているのは、炎症が進んでいる証拠です。この場合には、消炎剤も必要になってきます。また、増殖した細菌自体をたたく意味で、抗生物質を使う場合もあります。さらに、癩痕化してしまった皮膚に対しては、レチノイド、ケミカルピール、レーザーなどによる治療が行われます。色素沈着には、ビタミンCの投与といった具合です。
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